令和4年3月の定例会が開催され、数々の重要案件が議論されました。
特に、五島市の個人情報保護条例の改正が注目されています。これに関して、総務水道委員長の片峰亨氏は、デジタル社会の形成に伴う法律の改正に応じて、条例の整理が必要であると述べ、原案の可決を提案しました。議案第2号については、同様に特定個人情報の利用に関する条例の整備も行うとされ、異議なく可決されました。
また、五島市職員に関する複数の条例改正も行われました。育児休業に関する本案では、非常勤職員の育児休業取得要件を緩和する旨が説明され、これもまた原案の通り可決されました。職員の給与に関しては、駐車場の利用料が給与から控除できるようにするための改正が提案され、詳細に質疑が行われました。質疑の中では、駐車場の利用料金が新設されることが職員に与える影響について懸念の声が上がり、理事者からは駐車場料金に関する具体的な金額が明示されました。
また、議案第5号として五島市消防団員に関する改正も提案されました。国基準に合わせた処遇改善が図られるもので、一定の質疑の後、異議なく原案が可決されました。特に、消防団員の出動報酬の見直しが必要であるとの意見が出され、経済的な負担軽減策が求められています。これにより、消防団のモチベーション維持にも寄与することが期待されています。
さらに、令和4年度の一般会計予算も審議され、311億円が計上される方針が示されました。この中には、新型コロナウイルス感染症の対応や地域振興策が反映されています。新たに観光需要回復のため、"今だ!!五島へ行こう!!"の旅キャンペーンが導入され、経済活性化が期待されています。しかし、この取り組みには賛否があり、特に地方の中小企業への影響が懸念される中での推進が求められています。
最後に、ブルーリボンバッジの着用に関する決議が採択され、北朝鮮の拉致問題への注意喚起が促されました。議員からは、地域住民への啓発活動を行う意義が強調されました。これらの議論を通じて、市議会は市民の声に耳を傾ける姿勢を示しています。