令和5年6月定例会が開催され、多くの市政一般質問が行われた。丸田敬章議員が市道三番町・松山線の改修計画について質問し、雨天時の通行時の注意喚起を兼ねた内容が述べられた。
市長の野口市太郎氏が、市道三番町・松山線についての説明を行い、既存の維持管理工事の実施状況を報告した。特に、雨天時のドライバーへの注意喚起として、道路交通法に基づく運転時の注意事項が強調された。また、執務室の環境整備や新図書館の利用法についても質問があった。市内執務室内の窓の有無が議論となり、職員のモチベーションにも直結する環境の重要性が指摘された。
中西大輔議員は、環境行政について質問し、海岸漂着ごみ対策の進捗状況を問うた。市長は、漂着ごみの回収体制やボランティアの支援状況を述べ、環境問題への取り組みの必要性を訴えた。特に、沿岸の景観維持に努めると同時に、新たなリーダーシップをもって環境保全の活動を広める重要性が再認識された。
野茂勇司臣議員は、水産行政に関する質問を行い、磯焼け対策や藻場を活用したカーボンニュートラル促進事業についての進捗を確認。成果として認証されたカーボンクレジットの売却による資金の再投資が強調された。また、五島市全体の取り組みとして、若手人材の育成と地元業者との連携強化の必要性が指摘された。
さらに、交通課題に関して、奈留地区の路線バス運行に関する説明会の日程が発表され、チョイソコの導入や運行時間、料金についての確認がなされた。市民の移動手段の確保に向けた取り組みが今後も期待されている。
消防部門では、奈留地区の消防ポンプ自動車の更新計画について言及され、関係者の意見を収集しつつ、次回の更新に備える姿勢が確認された。権現山樹叢の樹木伐採に関しては、国指定天然記念物という指定に基づく適切な管理と関係者との協議が重要であるとの認識が示された。