五島市での議会定例会が令和5年9月に開催された。議題には、地域の観光地や交通インフラに関わるテーマが多く取り上げられた。
特に江上天主堂の改善提案が注目され、松本晃議員がトイレの増設を求めた。市長の野口市太郎氏は、既存のトイレ施設の管理が県にあるため、増設は難しいと述べた。
また、福江港ターミナルの具体的な改善点が議論され、特に公衆の安全確保に向けた駐車管理の強化について松本議員が意見を述べた。今後、混雑を緩和するため、注意喚起の強化や警備員の増員が必要とされている。
柳田靖夫議員は、第1次産業への支援策として、価格高騰による影響に懸念を示した。そして、燃料の高騰対策や子牛の価格低迷に対する新たな補助制度が求められる中、関連施策の拡充を求めた。
さらに、五島市が進める6次産業化についても触れ、持続可能な農業を目指すための支援の強化が重要であるとの姿勢が示された。
岐宿地区の魚津ヶ崎公園も議題に上り、さらなる観光資源としてのポテンシャルが強調された。キャンピングカー利用者のための専用施設整備や遊歩道の整備も求められており、地元のまちづくり協議会との連携が必要とされている。
最後に五島つばき空港についても触れられ、大型ジェット機の乗り入れのためには給油設備の整備や消防車両の増強が必要であるとの認識が示された。市長は、国への要望と合わせて、観光客の増加に資する取り組みが重要と重ねて述べた。