令和3年3月29日、五島市において定例会が開催され、市教育長と副市長の任命が全会一致で承認された。
市長の野口市太郎氏は、まず議案第49号において副市長の選任を行い、久保実氏が次期副市長に選任された。久保氏は、過去4年間副市長として市政を支えてきた吉谷清光氏の後任であり、今後の市政運営に期待が寄せられている。
同じく議案第50号では市教育長に村上富憲氏が任命された。新教育長に就任する村上氏は、教育現場での経験を重ねており、教育委員会の指導力強化が期待されている。
また、議案第5号から第26号においても、さまざまな条例の改正が一括して審議された。特に目を引いたのは「五島市税条例の一部改正」に関する議案で、身体障害者に対する軽自動車税通信割の手続き簡素化が図られることに関する話題が多く、理事者の説明に対し多くの質疑が行われた。議会はこの内容を支持し、原案を可決することに決めた。
また、五島市の火災予防条例の改正案も通過し、急速充電設備に関する基準が見直され、より安全な火気管理措置が求められる。これに対する業界からの反応は如何に注目されるべきだ。
一方で、五島市福祉医療費に関する制度の拡充についても決定があり、支給対象者が18歳に到達する日以降の最初の3月31日までの者へ拡大され、市民生活への影響が期待されている。来年度からの見込み額は587万9,000円とのこと。
その後、公共的施設の総合整備計画も進められ、さまざまな地域において整備計画が見直され、地域住民の生活利便性が向上することが見込まれる。一連の予算審議では、教育福祉委員長の神之浦伊佐男氏が予算の重要性を強調し、また、産業経済委員長の野茂勇司臣氏が公共投資の重要性を訴えかけた。
さらに、交通網整備対策特別委員会も設置され、五島市の交通対策が強化される見込みだ。交通施策は地域の存続に関わる重要事項として、しっかりとした対応が求められている。
最後に、議会メンバーは退任する吉谷副市長と藤田教育長に感謝の意を表し、今後の彼らの新たな道を祝う場面が見られた。議会は今回の定例会を通じて地域の発展に寄与するための重要な決定を行ったのであった。