五島市は、令和4年9月定例会において、新型コロナウイルス対策、公用車の廃車処理、地球温暖化対策など、様々な課題について議論された。
最初に、新型コロナウイルス感染症に関する市民の健康状況について、松本 晃議員が発言した。
「特に高齢者の感染が増加し、病院も逼迫している」と述べ、感染拡大を防ぐための一人ひとりの努力を促した。市長の野口市太郎氏は、感染者の移送にアイソレーターの導入が必要であるとの意見に対して、県保健所との協議を進める考えを示した。
次に、山田洋子議員がワクチン接種や新型コロナの影響について質問を行い、「感染拡大による社会経済への影響は大きい」と指摘した。市としては、今後もワクチン接種を進める方針であると答えがあった。
また、公用車の廃車処理に関して、松本議員が「入札による売却を検討すべき」と求めたが、総務企画部長の大賀義信氏は「現行の方法で進めている」とし、改めて売却手段についての検討を約束した。
地球温暖化対策については、エネルギー利用の面から再生可能エネルギー推進の重要性が強調され、「浮体式洋上風力発電プロジェクトが進行中」との説明があった。この項目では、今後ゼロカーボンシティ計画の策定が進められる予定である。
さらに、議会では漂流漂着ごみの問題にも言及があった。参加議員は、「ボランティアの活動をより支援し、海の清掃活動を進めるべき」と強調した。
また、江川美津子議員によるGIGAスクール構想に基づくタブレット持ち帰り学習の進捗が報告され、未整備世帯の子供たちに対する教育環境の整備が喫緊の課題となっていることが確認された。市長も関与し、必要な支援を引き続き行う姿勢を示した。
観光行政について、特に久賀島の観光促進策についても話題となり、「専門ガイドの育成とともに、地域資源を最大限に活用した活性化施策が求められる」と、市の担当部長が答弁した。
このように、今定例会では教育環境、コロナ対策、地域活性化策など、多岐にわたる重要な議題が取り上げられた。