令和5年3月の定例会で、五島市議会議員たちが市政一般質問を行った。市議会では、各議員が市民の声を代弁し、様々な問題について市の方針や計画に対し質問をした。また、議員たちの質問を受けて市長や担当部長らが答弁を行い、今後の方向性を示した。特に充実した議論が行われたのは、地域振興策に関する質問だった。
相良尚彦議員は、離島振興法に基づく五島列島地域振興計画の評価について質問した。市長の野口市太郎氏は、産業・交流、水産業や農林業、商業、観光業の推進について具体的な取り組みを説明し、課題についても言及した。特に水産業については、磯焼け対策や資源管理型漁業の推進などが挙げられた。これに対し、相良議員は担い手不足について強い懸念を示し、持続的な発展に向けた取り組みを求めた。
また、山田洋子議員による帯状疱疹ワクチン接種に関する質問も重要なトピックとなった。市はワクチンの周知について弱かったことを認め、今後の改善策を講じる方針を示した。他に、介護の問題も議論され、高齢者に対する支援の充実とともに、地域社会での協力を呼びかける意見が多数あった。
さらに、丸田敬章議員はカネミ油症医療費立替金問題について再度取り上げ、進捗状況について市の対応を問いただした。市は全力で課題解決に向けて取り組むと述べたが、議員たちは明確な進展を求め、厳しい姿勢を崩さなかった。
質問の中には、雇用機会拡充支援事業や高等学校における給食提供の可能性についても触れられ、市は地域活性化を図るための取り組みやシステムの確認を公表した。加えて、教育長は学校生活アンケートの結果報告を行い、効果的な対策への積極性を示した。
度重なる一般質問を通じて、議員たちは市民の生活向上のための具体的な施策を求め、様々な問題提起を行った。市もそれに応える姿勢を見せ、今後の問題解決に向けた持続的な努力を約束する場となった。今後も議会が市民の意見を尊重した形で、持続可能な地域づくりに取り組んできそうだ。