令和4年第404回名張市議会定例会が6月15日に開催され、持続可能な市政運営を目指す施策が議論された。特に注目されたのは、名張市の子育て制度と観光地の振興に関する発言だった。
本会議において、常俊朋子議員は、名張市の子育て制度の現状について質問を行った。特に育児休業中の保育利用に関する制度について、その必要性を訴え、他市の取り組みを参照にして名張市でも制度を改善していく必要性を強調した。
常俊議員は、「名張市でも育児休業中に保育を利用できる制度が存在するが、他の市町と比較し、さらに充実させるべきではないでしょうか」と提言。その後、北川裕之市長は、待機児童問題に取り組む方針を述べつつ、制度の改善に前向きな姿勢を見せた。「令和3年度中に発生した育休退園児童数は23人であり、制度の見直しは進めていく」とした。
続いて、赤目四十八滝に関しても議論が進んだ。常俊議員は、最近の落石事故を受けて観光地の安全管理の重要性を訴え、市の今後の対応策を問うた。それに対して市長は、三重県及び観光関連団体との連携を強調しつつ、安全対策工事を進める意向を示した。今後の観光振興にも注力し、2025年の大阪・関西万博に向けた施策を挙げた。
また、議論の中で、市庁舎のトイレの洋式化についても意見が交わされた。多目的トイレの設置や改良が進行しており、障害を持つ方々や育児を行う方々にとっての利用しやすい環境づくりが求められている。