令和2年名張市議会第390回定例会が3月6日に開会された。主な議題は、一般質問であり、多くの議員から様々なテーマに関する質疑が行われた。特に注目されるのは、今後のごみ収集方法の変更についてである。名張市では4月から容器包装プラスチックの回収を取りやめ、燃やすごみに一本化する計画が進められている。この変更に対し、議員から急な実施の進め方に対する懸念が寄せられた。モデル地域での試行を経ても、周知徹底に時間が足りないとの意見が多かった。特に、住民の皆さんは、昨年の12月に初めての情報提供を受けて、わずか約2ヶ月後に実施となる経緯に疑問を呈した。実施期間に対する不安の声も上がったが、教育委員会は既に広報を通じて市民への周知を行う方針を明らかにした。
さらに、フッ化物洗口の導入についても熱心な質疑が展開された。特に、学校での集団実施のメリットに関しては、公共衛生の観点からも重要視されている。教育長は、フッ化物の効果が虫歯の予防に寄与することを強調し、理解を求めた。一方で、保護者や市民の間には誤解や抵抗感も見受けられ、講演会や広報を通じての情報発信が急務とされる。
また、今後の新型コロナウイルスへの対応に関しても議論が交わされた。市長は感染拡大防止のための各種施策を説明し、保護者への配慮が求められることは市としても理解しているとの考えを示した。学校活動のほか、地域の見守り体制についても答弁があり、コミュニティとしての支援も重要視されている。
加えて、体育施設の管理者変更についても言及があった。高齢者雇用の現状についても案じられ、双方における協力体制の大切さが再確認された。
今回の定例会では、市民生活に直結する問題が多く提起され、議員らによる今後の施策への要望が強く表現された。市長及び教育委員会は、これらの意見を真摯に受け止め、市民にとっての利便性や安全性の向上に努めることが期待されている。