令和3年第397回名張市議会の定例会が3月11日に開催され、主要な議題として令和3年度の予算が審議された。
予算案には、一般会計予算に関する様々な議案が提出され、特に名張市立病院に関しては婦人科の新設が議論を呼んだ。この婦人科については、名張市内における婦人科疾患の需要が一定数あることが説明されたが、その具体的な患者数については詳細を明らかにすることができなかった。
また、婦人科の新設に際しては、実際の必要性について慎重な検討が求められ、市民からの声もあまり集まっていない現状であった。議員たちは、医療施設の新設に対して、名張市立病院の財政状況を踏まえ、本当に必要かどうか再検討する必要があるとの意見を強調した。
さらに、名張市のふるさと納税に関しても言及があり、令和2年度には新型コロナウイルス感染症の影響を受け、寄附が減少したことから、令和3年度の目標が1億8000万円に設定された。その中で、他市との比較で名張市のふるさと納税の実績が劣っていることが議論され、特に返礼品の多様性や市民との連携が強化される必要があると指摘された。このように、議会内では名張市の発展に向けた新たな戦略が求められ、徹底した検討がなされることとなった。
また、国体に向けての取り組みや感染対策についても議論がなされた。教育次長は、選手の感染症防止のための具体的な施策が計画されていることを明らかにしたが、詳細については今後、状況に応じる必要があるとし、感染症対策が重要であることが再確認された。
このように、令和3年度の名張市の予算案は市民のニーズに基づいた施策が求められており、新しい医療の提供、ふるさと納税、また地域活性化に向けた取り組みが一層重要なテーマとなっていると考えられる。