名張市議会の令和3年第398回定例会が開催され、複数の補正予算が審議された。
今回の議題には、名張市の一般会計に関する補正予算が含まれており、そこで特に注目を集めたのは、伊賀南部環境衛生組合への繰出金の支出が取り扱われたことである。機能強化に伴い、環境衛生業務の見直しや、関連機関との調整が必要不可欠であると議員達は認識している。
森脇和徳議員は、環境衛生組合への繰出金について質疑を行い、先日行われた伊賀市長との協議の内容や、その結果に懸念を示した。特に、非公開の協議に情報が錯綜する様相を見せていることを指摘し、「報道が独り歩きすることは非常に遺憾だ」と強調した。
この協議では、操業の延長に関する名張市からの申し入れがこなされ、名張市長の亀井利克氏はこの件について、「まだ何も決まっていない」と述べ、今後の話し合いが続くことを述べた。一方で、森脇議員は、「地域住民に対する説明責任が果たされていない」として、透明性の確保を求めた。特に住民の信頼を得るためには、フィードバックの重要性が語られる中で、地域に根ざした公共サービスの提供が不可欠である。
また、柏元三議員は中山間地域の活性化と、それにかかる補正予算について質問を行った。中山間地域は名張市の農業生産の約40%を占めており、その価値を高める必要があると訴えた。産業部長の内匠勝也氏は、その重要性を認識しつつ、一貫した支援策の継続を示した。
さらに、総務部長の我山博章氏は、名張市が行う財政調整基金への積立てについて、減少した職員経費や行政費用の未使用により生じた余剰金を活用したと説明した。議員たちは、数値の変動が市民生活に与える影響を注視しており、長期的な視点での予算編成が求められる。市の経済状況や住民の福祉と直結する予算執行が、今後の地域発展に大いに寄与することが期待される。