令和元年6月20日の名張市議会第386回定例会では、重要な議題が多数取り上げられ、市民の福祉と安全を図るための施策について議論が交わされた。
最初に、富田真由美議員が疾病予防のワクチン接種に関する質問を行った。特に高齢者の肺炎球菌ワクチン接種率が国の想定よりも低く、約40%にとどまっているという現状について、周知啓発が必要であると訴えた。市長の亀井利克氏は、今後の啓蒙活動を強化し、特に65歳以上のへ個別通知を実施する考えを示した。
続いて、児童虐待防止策についても議論された。富田議員は、特に東京都目黒区における児童虐待事件を挙げ、名張市としての対応を求めた。市もそれに応じて児童虐待に対する抑止策を強化し、地域全体での支援を促進する姿勢を表明した。
また、防災センターの活用についても触れられ、地域住民が積極的に防災訓練に参加できるような取り組みが提案された。特に、千歳市の防災センターを参考にし、市内でも防災意識を高めるイベントが重要であることが強調された。
最後に、投票率の向上についても評価がなされ、期日前投票の時間延長や、投票所の新設をもってさらなる市民参加を促す必要があると結論付けられた。市長は今後も市民の意見を聞き、利便性の向上に努め、投票率向上につなげる考えを示した。
今回の議会は、名張市の未来につながる重要な施策に向けた第一歩であった。各議員が市民のために真剣に取り組む姿勢が見受けられた。