名張市議会第396回定例会が令和2年12月9日に開催され、一般質問が行われた。議員の永岡禎氏は、極めて重要な都市振興税の延長について懸念を表明した。
永岡氏は、都市振興税の条例提案が短期間で行われたことに対し、議論が不足していると指摘した。特に、条例の提案から議決までの流れが急であり、議論の機会がほとんど確保されていない状況に不安を示した。さらに、議員は名張市の職員と市長の関係についても言及し、市長が職員を適切に評価し、労をねぎらうことの重要性を強調した。
また、永岡氏は加えて、体育施設の整備についても言及し、特に名張市の野球場が老朽化していることを懸念した。国体が近づく中での適切な施設整備が求められていると訴えた。
財政基盤の確立についても話題に上がった。市長は、都市振興税がこれまでの行財政改革にどのように寄与しているかを説明し、今後の見通しについて言及。ただ、名張市の財政状況は依然として厳しいことも認識されている。市民への税負担についての配慮は不可欠であり、市民生活を支えるための行政サービスの維持が必要であると強調した。
桔梗が丘駅周辺の活性化案も浮上した。桔梗が丘駅前の商業施設が撤退したことから、地域活性化のための新たな取り組みの必要性が語られた。近鉄不動産が所有する商業施設の活用や、新たな事業者の誘致が重要であるとの声が多く上がり、名張市としても積極的な支援が期待されている。
また、ヤングケアラー支援についても重要性が確認された。市は、家庭環境が厳しい子供たちへの支援策を強化すべく取り組んでいくことが求められている。
最後に、新型コロナウイルス対策としての教育環境の整備も進んでいることが報告された。これにより、子供たちが安心して学ぶことができる環境の確保がなされていることが重要視される。
このように、議会では名張市の今後の運営について重要な議論がなされ、市民生活を支えるための政策の実施が求められている。