令和3年8月31日、名張市議会第399回定例会が開かれた。
議会では、各種の議案について審議が行われ、特に新型コロナウイルス感染症対策や予算に関する補正が焦点となった。市長、亀井利克氏は感染拡大に伴う厳しい情勢への対応に言及し、市民の安全を最優先にした施策を実施し続けることの必要性を強調した。
具体的には、三重県に緊急事態宣言が発令されたことに伴い、外出や移動の自粛要請、公共施設の臨時休館が求められている。この中で、亀井市長は「市民や事業者の皆様の健康を守るため、最善の策を講じる必要があります」と発言し、感染対策の重要性を訴えた。
また、予算案の承認も重要な議題の一つに挙がった。専決処分した令和3年度名張市一般会計補正予算(第5号)の承認が提案され、選挙関連の経費が含まれていることが説明された。これに関し、富田真由美議員が「投票所入場券に宣誓書欄を設けたことについて、費用の増加は適正か」と問いかけ、総務部長の我山博章氏が不要な増加はないとの見解を示した。
さらに、市税条例の改正や市道路線の認定についても議論が交わされた。亀井市長は「名張市における税収の変動や、道路網の整備は市民生活に直結する重要な問題です」と述べ、市の発展に資する施策としての必要性を訴えた。
定例会で提案された議案は合計で26件、これには一般会計補正予算や特別会計の決算、新しい条例の制定などが含まれ、議員による慎重な審議が行われることになった。議会は市政の透明性と市民への説明責任を果たすことを再確認し、今後の施策への期待が高まった。議会は最終的に、以上の内容について原案通り承認することで一致した。
新型コロナウイルス対策については、ますます緻密な実施が求められている状況だが、議会では引き続き市民の安心・安全を第一に考えた施策が進められる意向を示した。