令和3年9月3日、名張市議会第399回定例会において、主に新型コロナウイルス感染症対策、妊婦へのワクチン接種、そして魅力あるまちづくり等の重要施策についての議論が展開された。
最初に、新型コロナウイルス感染症の現状に関する報告があり、名張市では感染者数が若い世代の間で増加しているとされる。一方、市は可能な限り自宅療養者を減らす方針を打ち出し、フォローアップセンターの設置を検討中で、具体的な日程は未確定ながら、迅速な対応が期待されている。市長の亀井利克氏は、「命を守る施策を徹底して実施します」と強調した。
次に、ワクチン接種については、12歳から59歳の市民の接種が進む中、約76%の接種完了が見込まれている。市は接種機会の向上に努めており、個別接種や職域接種も行っている。しかし、依然として若者の感染率が高く、市民への啓発活動が重要とされている。市は、より多くの希望者が接種を受けられるよう、接種体制の強化や広報活動の充実を図る方針である。
教育関連では、学校運営において文部科学省の新ガイドラインが導入され、感染者が確認された場合の対応が明確化された。特に、感染が見られた場合は定期的なPCR検査が迅速に実施されるとのこと。教育長の西山嘉一氏は、「心身の健康や学びの保障を最優先に考えてます」と述べ、多方面からの安心・安全の確保に力を入れる姿勢を示した。
さらに、議会では防災トピックも取り上げられ、高齢者や障害者に対する個別避難計画の重要性が指摘された。災害に脆弱な地域において、早急な対策が求められるという意見が多数寄せられた。市としては、地域住民の協力を得て、浸水対策や避難所の整備を進めていくとのことである。
市民の安全維持とコロナ対策の両立は、議員たちが強調した通り引き続き重要な課題であり、名張市はそのための施策を総合的に進めていくと明言した。