名張市議会第404回定例会は6月14日に開かれ、重要な議題が討議された。
特に注目されたのは、中学校給食センターの整備についての議論である。藤川美広議員は、これまで20年以上にわたる中学校給食実施延長の経緯や、子供たちへの食育の重要性を訴えた。彼は、名張市の給食が未実施であることが、食育においても深刻な影響を及ぼしていると強調し、早急な実施を求めた。市長の北川裕之氏は、令和9年度内の給食開始を目指し、民間活力導入の検討を行うと述べ、具体的な計画を進める意向を示した。
次に、学校トイレの洋式化についての発言があった。1年生の児童が和式トイレを苦手とする声が上がり、教育長の西山嘉一氏は、教育委員会は洋式化を進めていると述べ、最優先的に校舎内のトイレの洋式化を進める意向を示した。洋式トイレの整備は、子どもたちに快適な環境を提供し、地域住民の期待に応えるものとされている。
また、木平秀喜議員は、名張市民テニスコートの改修についても言及し、テニスの健康面や社会性の重要性を訴える中で、市が行っている改修計画や財源調達に関して詳細な質問を行った。教育次長の鷲阪文宣氏は、改修工事の計画には国の補助金を活用する考えがあり、具体的にはハードコートと人工芝のコートが整備されると説明した。改修により、テニスコートが利用可能になることで、地域のスポーツ活動が一層活性化されることが期待されている。
藤川美広議員は、子供たちの未来を守るため、市政が市民に寄り添いながら透明性のある形で進められることを強調した。議会では、さらに市民の声を反映させ、実行可能な施策の実現に向けた議論が続けられる見込みである。