令和元年第389回名張市議会定例会では、各議員からの一般質問が行われた。特に、財政の健全化に関する質問が多く、課題や対策について具体的な議論が交わされた。
市長の亀井利克氏は、名張市の厳しい財政状況について言及。過去の財政非常事態宣言や数々の財政改革について説明し、特に義務的経費の高騰が財政運営を圧迫していると強調。
経常収支比率が99.7%に達し、発行市債の扱いや新たな投資事業の抑制が今後の課題になるとされる。市民へのアナウンスが課題であり、若者にも理解されるよう取り組む必要があることを市長は訴えた。
次に、環境問題についての質問も多く寄せられた。市民意識調査によれば、多くの市民が環境保護に関心を持ち、特に名張川の水質維持や生物の保護について要望が高いとのこと。地域環境部長の田中明子氏は、名張川の水質調査や清掃活動について説明し、三重県との連携による取り組みの重要性を訴えた。"私たちの行動が次世代に繋がる"という意識を市民に広める必要がある。
観光客の受け入れについても議論がなされ、美旗駅や名張駅周辺の整備が必要とされた。産業部長の杉本一徳氏は、駅前の観光案内所や案内板の設置、清掃活動の実施を通じて、観光客に対するおもてなしを強化すると述べた。また、赤目口駅を中心に観光資源を活用し、地域の魅力を発信する取り組みも進めている。
景観ビジョンに関しても質疑があり、都市整備部長の谷本浩司氏は、名張市の景観に関する取り組みや地域資源を活かした魅力あるまちづくりについての考えを述べた。