令和5年6月28日、名張市議会は定例会を開催し、数々の議案を審議した。
特に名張市印鑑条例や市税条例の改正についての討論が活発であった。この改正は、地方公共団体情報システム機構の変更に伴い、実践的な対応が求められている。
富田真由美総務企画委員長は、この改正の目的について説明し、議案の採決結果が全員一致で可決されたと報告した。印鑑条例では、電子署名に関する整備が取り入れられ、長期的な行政の効率化に向けた重要な一歩であると評価された。
また、医療費助成に関する条例改正において、永岡禎教育民生委員長は、窓口負担無料化が中学生相当年齢まで引き上げられることにより、地域経済へのプラス効果が期待できると強調した。この改正は、子育て世帯の支援を強化するものであり、新たに5577人が対象となると述べた。
廃棄物処理条例の改正も審議された。これにより、市内の手数料の適正化が図られると共に、環境保護の観点からも重要な改正である。
南中学校屋内運動場の大規模改修工事契約は、工事費が3億6463万円で決定し、市長の説明により、復旧工事の必要性が再確認された。
さらに、台風による災害に対応した補正予算も審議され、坂の下橋の撤去に向けた費用が挙げられた。災害復旧費用として4950万円の増額が計上され、早急な復旧対応が求められた。これに対し、幸松孝太郎議員は、地域住民の需要に配慮した対応を求めた。
最後に、旧長瀬小学校施設の有効活用についての請願が採択された。地域の意向を尊重した取り扱いが重要視され、名張市が今後どのように方針を決定するかが注目される。