令和2年3月9日に名張市議会第390回定例会が開催された。今回の会議では、市立病院の経営改革や教育施策が中心議題となり、様々な市民福祉向上のための施策について議論が交わされた。
一般質問では、幸松孝太郎議員が市立病院の経営改革について発言。新たに設けられる地域包括ケア病棟に関して具体的な内容が報告され、2020年度から運営が始まることに触れた。病床稼働率の目標達成が期待されるが、病院経営の改善にはて強化が必要だと強調した。特に、病院における医師や看護師の意識改革が求められる中、経営会議で医療従事者と密に情報共有を図り、効率的な運営が進められているとのことだ。
また、教育施策に関しては、教育長の上島和久氏が名張市の教育の成果や課題、今後の方向性を説明。少子化の影響を受けた学校規模の適正化や、教育現場におけるコミュニティ・スクールの推進が必須であると述べた。家庭、地域との連携強化が今後の鍵だと指摘された。
放課後対策の方針について、幸松議員は学童保育の拡充を求める声もあり、地域の支援員の処遇改善についての進捗が問われた。地域福祉の視点が重要視され、放課後児童のニーズに応える施策が今後求められる。
さらに、道路や川、公園に関する地域の課題も話し合われた。特に、名張川の水質や清掃活動の改善が必要との意見が多く、環境保全に向けた地道な取り組みが強調された。
成人式の年齢引き下げに関しては、名張市では20歳での実施が決定され、18歳成人式実施に向けて多方面での協議が続いている。これにより、多様な世代が共に祝い合い、文化の継承を図る重要性も訴えられた。