令和元年名張市議会第386回定例会が行われた。
議題には令和元年度一般会計補正予算と特別会計補正予算が含まれた。
特に注目を集めているのは、名張市で計上された補正予算における体育施設整備に関する発言である。
永岡禎議員は、市が進める花のまち名張の宣伝や観光促進について言及した。
また、令和3年に予定されているとこわか国体に向けた体育館や野球場の整備についても質疑が行われた。
永岡議員は、補正予算の中の体育館への支出が8265万円、野球場には600万円が計上されている事について疑問を呈した。
先に大規模な修繕が行われている中で、再度このような予算が必要なのか、また、なぜ野球場の支出がそれほど少ないのかという点について疑問が示された。
教育次長の高嶋正広氏は、野球場について施行計画を説明。
来年度の国体開催に向けた競技者安全確保のため、内外野の整備や本部席改修の設計を進める方針を示した。
さらに、体育館の改修も重要視し、トイレやシャワー室の改修が行われる計画を話した。
また、名張市の東山墓園造成事業の特別会計補正予算についても質疑が展開された。
木平議員は、600万円の公有財産購入費の内訳について質問。
地域環境部長の田中明子氏は、崩落した土を搬出するための土地購入費であることを答弁した。土地の面積は6500平米にのぼり、搬出する土の量は11400立米に達すると説明した。
このように、議会では名張市の予算への質疑が相次ぎ、将来の維持管理や市民サービスの向上を目指す姿勢が見られた。
また、消防長からは市内の火災件数が増加していることが報告され、市民や高齢者の火災防止対策の重要性が強調された。
議論を通じて、市はより効率的な市民サービスの提供や災害時対応の強化を図ろうとしていることが伺える。