令和元年第388回名張市議会定例会が9月9日に開催された。
議事の中で、一般質問では吉住美智子議員が主に子どもの育成と環境整備に関する質問を行った。吉住議員は、保育所での使用済み紙おむつの処理方法や、放課後児童クラブの現状について問題提起した。この活動は、保育士の負担軽減と衛生面に関連しており、名張市では保護者に持ち帰らせる方法と、処理を委託する方法が存在するが、その是非については意見が分かれている。
さらに、吉住議員は産婦人科設置の進捗状況についても質問した。彼女は名張市内における出産の必要性を強調し、市立病院での産婦人科設置の期待を寄せていた。この件について亀井利克市長は、今年度の出生数が500件を超える中で、産婦人科の設置が重要であると述べ、関係機関との調整を進めていると強調した。
また、吉住議員は若者定住促進に関連する施策についても質問し、名張市内での子育て施策の充実が社会減を抑制していることを指摘した。市長は、過去に比べ若者の転出が減少しているというデータを示しつつ、さらなる施策の必要性を認識していることを伝えた。
さらに、孤独死対策として、地域とのつながりを強める必要性が挙げられた。この中で、吉住議員は見守り支援などの取り組みの重要性を訴え、効果的な対策について意見を求めた。市側は、地域支え合い活動や家庭訪問等の取り組みを通じて高齢者を見守る施策を強化する方針を示した。
また、別の議員からは学校給食費等の徴収管理業務のあり方についても質疑が行われた。教育長は、地方公共団体が徴収業務を行うことの重要性を示し、公会計移行による効果検討を進めていくと述べた。