名張市議会の令和3年第400回定例会が開催された。今回の議題は、女性の健康を守る施策に力を入れる内容が目立った。特に子宮頸がんワクチンの接種勧奨再開が注目されている。
今回、接種勧奨が約8年ぶりに再開された背景には、厚生労働省の安全性評価がある。接種率を向上させるため、名張市では中学1年生を対象に予診票の個別通知を行う。また、ワクチン利用の普及活動も行われる予定だ。市は医療機関と提携し、接種日の拡大や情報提供を進め、各家庭への周知を強化していく考えだ。
同時に、学校健診時に月経痛関連の聞き取り項目を設ける提案も上がった。教育長は、現在の健康診断で健康状態の把握をし、必要があれば産婦人科への受診を促す体制を進めているのだと説明した。このように、女性特有の健康問題についても扱う方針が示された。
また、男性育児休暇の取得促進についても言及された。男性職員に育児休暇を取得しやすい環境を整備することが求められている。名張市は、育児休暇取得状況を把握し、さらなる周知を図る必要がある。職員の中での意識改革が重要視され、ファザー支援のための講義や研修も計画されている。
制服選択制度については、制服ブレザー導入校の事例が紹介され、他校でも同様の制度を進めるべく、保護者や生徒の意見を反映させることが助言された。また、自由に選択ができる制度導入の必要性が強調された。