令和3年名張市議会第398回定例会が、6月28日に開催された。
この会議では、名張市ケアラー支援の推進に関する条例の制定が主要な議題となった。議会では、ケアラー支援の重要性について議論があり、全てのケアラーが健康で文化的な生活を営むための施策が求められていると強調された。
教育民生委員長の森岡秀之氏は、ケアラー支援に関する施策を評価し、福祉教育総合支援ネットワークの活用による地域支援の強化を訴えた。特に、ヤングケアラーに対する支援が重要視され、家庭事情から負担を強いられる子どもたちの救済が必要だと訴えた。
一方、名張市個人情報保護条例の改正についても議論された。総務企画委員長の坂本直司氏は、特定個人を識別するための番号利用に関する法律に基づく必要な改正が行われることを報告し、採決結果は原案通り可決された。
また、名張市手数料徴収条例の改正では、建築基準法の改正に伴い新たに規定が設けられ、住民の理解を促進するための意見が交わされた。議会では、手数料の適正化が求められるなか、産業建設委員長の足立淑絵氏が詳細な審議報告を行った。
さらに、議案第40号から議案第44号までの補正予算案が一括して審査され、特にコロナウイルスワクチン接種の加速化に向けた経費が重要視された。市長の亀井利克氏は、新型コロナウイルスの影響下での生活支援策の強化について詳細に説明し、市民の健康と安全を守るための施策が進められることを両立させたい意向を示した。
この議会では、ケアラー支援の新条例とともに、さまざまな施策が承認され、名張市の福祉政策がより一層充実することが期待されている。議論を経て、これらの議案はすべて原案通り可決され、議会はスムーズに進行した。