令和6年3月11日、名張市議会が令和5年度の補正予算案について審議した。様々な分野において補正案が提出され、議員たちはその内容について質疑を行った。
特に注目を集めたのは、名張市介護保険特別会計補正予算に関する議論である。議員の三原淳子氏は、介護サービス費が減少していることに懸念を示し、実態を把握する必要性を強調した。彼女は、介護が必要な方々が必要なサービスを受けているかについて質問し、市の対応を求めた。
市民部長の中野雅夫氏は、コロナ禍の影響で認定調査が減少したことを挙げ、介護認定給付件数の減少はそうした事情によるものと説明した。三原氏は、介護サービスを受けている方々の実態についての調査を強く求めた。
また、議案第94号での質疑の際には、国民健康保険特別会計の減額項目についても議論が展開された。三原氏は、予算取りについてより厳密な対応が求められる旨を指摘し、保険料の負担軽減につながるような施策が必要であると主張した。これに対し、市民部長は予算編成の理由について説明を行った。
さらに、名張市の教育環境改善策として提案された小学校トイレ改修事業についても、柏元三議員から疑問が呈された。彼は、特に調理室や教員トイレの洋式化が必要であると語り、これらの整備を急ぐよう市に要請した。市長の北川裕之氏は、教育環境の向上に向けた前向きな姿勢を示しつつも、条件付きの充実については打ち合わせが必要との意向を示した。
総じて、この議会では高齢者や子供たちの生活環境改善に向けた具体的な施策が取り扱われ、議員たちの熱心な議論が行われた。このように、大切な市民の生活を支えるための予算措置が着実に進められようとしている。政府は今後も補正予算案を通じて、名張市の福祉及び教育面の充実に向けた方策を模索していく必要がありそうだ。