名張市議会は令和4年第407回定例会で、地域の課題解決に向けた重要な論点を挙げた。
主な議題としては、まず「ごみ出し困難者への支援」について。近年、高齢化が進み、特に新興住宅地に住む高齢者や障害者の中には、最寄りのごみステーションまで行くことが容易ではない状況がある。 これに対して、滋賀県甲賀市や福岡県八女市などが導入している「ごみ出し支援事業」に関しても質疑が行われ、名張市でも今後の実施が検討されるべきとの意見が相次いだ。
次に、レジごみ袋の導入についても提起された。マイバッグ持参を促進するために、指定ごみ袋をレジで販売する試みは、他市においても実施され注目を集めている。これにより、プラスチック削減を図ることが可能となる。
さらに、子育て支援として、名張市が行っている「名張版ネウボラ」が取り上げられ、伴走型相談体制や経済的支援の充実が強調された。また、がん教育についても、外部講師を活用し、授業の質を高める取り組みが望まれている。特に、がんに関する正しい知識を普及することが重要視されており、今後の進展が期待される。
最後に、HPVワクチンの定期接種化についても言及され、接種率向上に向けた啓発活動が急務であるとの認識が示された。さらなる支援が必要な高齢者、市民への理解を深めるための施策が求められている。