令和3年名張市議会第397回定例会は、令和3年3月24日に開催され、様々な議題が審議された。特に、令和3年度名張市一般会計予算に関する議案は、議会において重要な位置を占めた。
議案第1号から第10号までの予算に対して、予算特別委員長の報告が行われ、厳しい財政状況が指摘される中、名張市は新型コロナウイルス感染症の影響に対する対策を強化する意図を表明した。
予算特別委員長の坂本直司氏は、予算が新型コロナウイルスの影響を受けた税収の減少に対処するものであることを強調し、「新たな施策が必要である」と述べた。特に、個人市民税および法人市民税の収入が大幅に減少しており、行政改革の必要性が求められている。
また、柏元三議員は、一般会計予算に対する組み替え動議を提出し、財政改革の必要性を訴えた。特に、コロナ禍の影響を受けた市民支援を重視した予算組み替えを要望したが、動議は少数派の賛成で否決された。その代わり、一般会計予算は多数決により可決された。
数々の予算項目に加え、公共サービスの持続可能性を担保するため、職員給与の減額や経費削減が提案されましたが、これに対する質疑も多く行われました。議員たちは、民生費や商工費、教育資源の配分などを巡って活発な議論を展開し、限られた予算に対して市の責任ある施策が求められる状況となった。
特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する計画が議題に上がり、市民への迅速な医療サービス提供が強調されました。市長は、ワクチン接種に必要な経費が確保されたことを報告し、この事業の推進に対する意思を示しました。
全体として、本定例会は新型コロナウイルスの影響下での市の財政運営と予算処理についての重要な討議が行われ、市民生活に直接関連する内容が多岐にわたって審議された。今後も、名張市は市民の福祉向上に向けた施策を推進するため、財政健全化に取り組む意向を示した。