令和3年3月2日、名張市議会第397回定例会が開催された。当日は市長の施政方針や各種予算案が上程された。
市長の施政方針にあたり、亀井利克市長は新型コロナウイルス感染症への対策について、市民の命と健康を守るために最大限の努力をすると述べた。具体的にはワクチン接種や感染拡大防止の取り組みが挙げられた。さらに、地方における出入りの変化や都市への人口流出に触れ、「地域活力を生み出す地方創生を進める」と強調した。
その一環として、観光業復興や新たな産業プロジェクトへの投資も計画されている。特に、三重とこわか国体の開催に向けた準備や魅力発信の取り組みが期待されている。市長は、地域医療体制の確保や支援体系の構築についても触れ、国民健康保険や介護保険に関する予算の必要性を訴えた。
また、教育委員会における教育行政の方針について、西山嘉一教育長が説明に立った。彼は、情報化社会に適応するための教育改革の必要性を訴え、特にGIGAスクール構想の推進やICT環境の整備が重要であるとした。教育行政の最新の課題に取り組む姿勢を示した。
さらに、名張市の議会は、各種予算案を一括して審議し、関連する特別会計からの補正予算も提案された。具体的には、介護保険の見直しや地域密着型サービスの基準改正も包含され、市民生活の安定化に向けた議論が展開された。
これら一連の議題は、名張市の未来を見据えた施策の議論の舞台となっており、議会では市民の生活向上を目指す数々の施策に対して市議からの質問や意見提起も活発に行われた。議員たちは、実情に基づく予算審議や条例改正への理解を深め、持続可能な名張市の実現に向け議論を進める姿勢を示している。
最終的には、議案の承認とともに、市民に対する理解を深めるための努力が求められていることを強調した。