名張市議会の令和4年第407回定例会が12月12日に開かれ、重要な6つの議案が審議された。
補正予算に関して、吉住美智子議員は地域福祉推進事業での高齢者実態調査システム改修委託料66万円について質問し、福祉子ども部長の田中克広氏は、その内容と目的を説明した。毎年民生委員を通じて70歳以上の単身世帯への調査を行っており、そのデータをデータベース化して様々な取り組みに活かす考えを示した。
また、観光業の振興についても言及があり、吉住議員は観光客誘致促進事業等委託料8万5,000円の増額について質問した。産業部長の内匠勝也氏は、この金額の背景として人件費の増加を指摘し、名張市が観光地としての魅力を伝える努力について説明した。さらに、名張市の魅力を市民にも知ってもらうための啓発活動の必要性を強調した。
また、病院事業に関する議案では、吉岡昌行市立病院副院長が、医業収益についての質疑に対し新型コロナウイルス感染症による外来患者数の増加を理由に挙げ、収益のアップについて説明を行った。ただ、依然として収益に対する費用が多く、課題が残されていることも指摘され、改善が求められている。
今回の定例会では、さまざまな議案が提出され、名張市の今後の発展に向けた取り組みが示されている一方で、様々な課題も浮き彫りとなった。市民に向けて透明性の高い行政運営と、市民生活向上に向けた施策が必要であると再認識される会議となった。