令和4年第404回定例会が名張市市議会で開催され、議案第39号の一般会計補正予算が提案された。
ここでは主に感染症予防に関する取り組みや地域医療への支援事業が討議され、その内容が注目を集めた。
吉住美智子議員は、感染症予防事業における子宮頸がんワクチン接種の再開について質問。接種対象者として2,239人が把握されており、接種機会が確保されることで公平な接種が実現する。福祉子ども部長の田中克広氏は、接種状況は未だ把握していないが、接種希望者への情報提供を進めていると回答した。また、自費接種者への対応についても、負担額を償還する準備が進められている。
次に、高齢者のがん検診受診率についても言及され、コロナ禍の影響が顕著でああると市長の北川裕之氏が指摘した。令和2年度の乳がん検診受診率は前年よりも5.8%も下がり、特に若者層の受診促進が求められている。
また、地域医療を支えるためのかかりつけ医と専門医の連携事業も立案され、予防健康づくり事業については、医療と生活支援が一体となった新たな取り組みが期待されている。この基金は、地域での健康状況を向上させる役目を持ち、さらなる支援が求められるものである。
さらに、財政面においては、今回の補正予算全体で約600万円が国から支給される見込みであると強調され、持続可能な医療体制の確立が社会全体の課題として捉えられている。
その一方で、名張市内における林業と観光施策の関わり、特に竹あかりを通じた地域づくりが、多様な観光資源の中で重要な要素として挙げられる。名張市はこの方向性を明確にしつつ、持続可能な観光地としてのブランド力を高める必要があるとの見解が示された。
このように、各議員からの活発な意見交換がなされる中で、補正予算の重要性が再確認され、国や県の補助金を活用しつつ地域の住民健康を守る取り組みについて議論が及んだ。