令和3年12月13日に開催された名張市議会の定例会では、一般質問が行われた。また、会議録署名議員の指名も行われた。
荊原広樹議員が初めに質問に立った。荊原議員は、三重とこわかカップの成功を嬉しく思い、"ホッケーのまち名張"を次の目標とする意義を強調した。さらに、山の中の美しい滝を利用した竹あかりプロジェクトについて成功した部分、見えてきた課題、今後の狙い等を問いかけた。
市長の亀井利克氏は、プロジェクトの成功を称賛し、観光需要が高まっている事を伝えた。特に竹あかり開催期間中の入場者数が前年同月から大きく増加していると述べた。実施にあたり、地域住民の参加型のワークショップや竹林の整備に関する具体的な取り組みについても触れ、今後の発展を期待するとした。
次に荊原議員は、高速バスの活用によるまちづくりについて質問した。名張市のバス路線の変化により影響が出ていること、その運行状況や利用者数の変動についても質問があった。市は、コロナ禍における利用状況を考慮し、運行に関する詳細な情報を提供し、今後の利用促進に努めたい意向を述べた。
また、GIGAスクール構想の現状と課題についても触れた。教育長の西山嘉一氏は、現状及び通信環境の整備状況を報告し、特にネットワークへの高負荷による問題に対処するための取り組みを説明した。端末の整備進捗報告も行い、今後の教育環境整備に関して前向きな姿勢を示した。
続いて、eスポーツについての質問がなされた。荊原議員はeスポーツの導入を通じて若者の活性化や地域貢献の可能性に期待を寄せた。市長の亀井氏は、eスポーツが社会参加のきっかけになり得る点に賛同し、関わり方について今後の協力の意向を示した。
その後の質問通告の実施、審議、及び各議員からの質問を経て、議会は活発な意見交換を続けた。全体として、名張市の観光や教育、地域活動の今後の発展に向けた前向きな提案が多く見られた。市長及び議員からは、しっかりと市民の声を聞き、地域のニーズに応える施策を講じていく重要性が強調された。