令和5年9月28日、名張市議会は定例会を開催し、主に様々な条例と予算案に関する重要な議案を審議した。
特に、名張市し尿等の処理に関する条例の制定が話題に上った。この条例は、名張市内のし尿及び浄化槽汚泥の処理を中央浄化センターで行うことを目的としており、必要な規定を定めるものだ。教育民生委員長の永岡禎氏は、委員会での審査経過を報告し、委員会では質疑もなく原案通り可決されたと述べた。
また、名張市住民投票条例の一部改正についても言及があり、これにより住民投票の実施請求の署名簿に使用される投票資格者名簿の整備が行われ、事務負担が軽減されることが期待されている。
令和5年度名張市一般会計補正予算案については、実質的な財政運営を評価する発言があり、特に新型コロナウイルス感染症に関連した支援事業が進行中と紹介された。財政以上に重要視されているのは、市民生活の安定であり、特に物価高騰対策がその一環として実施される。
さらに、令和4年度の歳入歳出決算の認定については、財政調整基金残高が増加したことで将来負担比率が改善したことが強調された。また、子供たちの貧困対策や教職員の欠員解消に向けた意見書が採択され、教育や福祉に関するさらなる取り組みが求められている。
会議では、柏元三議員が議案第27号に対し反対の立場から討論を行い、税金の使い方や入札制度の問題に言及した。土台となる行財政運営の透明性が求められる中、議会の質疑が少なくなっていることへの懸念も表明された。
最後に、議案第38号の国津財産区管理委員の選任に関する提案も行われ、地元地域に対する重要な選任が行われることが報告された。本日取り扱われた議案はすべて原案通り可決され、名張市議会の令和5年9月定例会は散会となった。