名張市の令和2年第394回定例会において、災害時の避難所運営と新型コロナウイルス対策について議論が交わされた。
まず、避難所運営の神経を課す必要が強調され、自治連合会と協力した避難所開設訓練が実施された。その中で、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した準備物品の購入が計画され、衛生用具や簡易ベッドなどが含まれるとされた。市長は、「市民の健康と安全を守るために、避難所の衛生対策を徹底していく」と述べた。
次に、避難所運営における市職員の役割についても注目された。市と市民の連携が重要であるとの認識が示され、災害関連死を防ぐため、必要な対策が求められた。特に、長引く避難生活における健康管理や生活環境の保持が必要であると言及された。
さらには、新しい生活様式における学校教育の現状も報告された。教育長は、導入されたタブレット端末を使用した授業の進行状況や少人数学級の実施について話し、様々な教科での新しい方法が模索されていると強調した。特に、教員の負担軽減と児童の安全に配慮した教育環境の整備が急務であることが訴えられた。
また、空き家や空き地の安全対策についても質疑が行われ、行政と地域との連携による空き家の適正管理が求められた。市民の不安を解消するため、ボランティア活動や地域づくりとの協力が重要視された。さらに、高齢者見守りの具体的な取り組みも尋ねられ、民生委員による活動が続けられているとの報告があった。
これらの課題に対し、地域の協力や政府の支援が不可欠であり、名張市としても今後の対策に取り組んでいく方針が示された。