伊勢市の令和4年9月の定例会では、様々な重要な議題が議論された。特に旧統一協会関連団体への対応や浸水災害対策、また安心して暮らせるまちづくり、環境問題などが取り上げられた。特に、旧統一協会関連団体への対応について、議員の楠木宏彦氏は具体的な事例を挙げて質疑を行った。
旧統一協会に関しては、楠木議員が、四日市市のイベントにスポンサーとして関与した事例を挙げ、その後援団体の関係について市長に質問を行った。鈴木健一市長は、情報不足を認め、“不法行為が指摘される団体との関与は適切でない”と述べ、国や県との連携が必要であるとの考えを示した。
さらに、大雨などによる浸水災害の対策についても議論が活発に行われた。楠木議員は、流域治水の考え方をもとに、伊勢市が進める水防災計画の進捗状況について質問した。市は、浸水対策実行計画を進めており、従来の河川整備と合わせて、地域の特性に応じた対策を進める方針を示した。
一方、市長は、過去の14年間の市政運営を振り返り、市民全体が納得できる施策を進めていく重要性を再確認した。特に合併からの市民の一体感の醸成については、具体例を挙げながらその重要性を訴えた。
また、防犯カメラの設置や通学路の安全対策についても話題に上った。これに関し、福井輝夫議員は、犯罪の抑止や解決に役立つ防犯カメラの設置状況を報告し、市が設置するカメラのさらなる拡充を求めた。市長は周辺自治会との協力を前提に進める方針を表明した。
市制20周年に向けて、地域全体の活性化や市民の日の制定なども提案され、市としても積極的に市民の意見を取り入れ、連携を強化していくことを約束した。今後の伊勢市の発展に向けた期待と市民同士の絆の重要性が再確認された。