令和6年3月27日に開催された伊勢市議会定例会では、さまざまな重要なテーマが議論された。
特に、スマートシティ推進や行政事務のデジタル化、スタートアップ支援が注目を集めた。市民サービス向上のため、デジタル化は不可欠だ。野崎隆太氏は、既に発生した大規模な個人情報流出事件への注意喚起を行い、デジタル化への懸念を示した。市長鈴木健一氏は、情報に対する市の認識として、セキュリティー強化の徹底を約束した。
また、国民健康保険の負担軽減についても議論がなされた。川口浩氏は、国保料の増額を懸念し、所得に応じた軽減策の拡充を提案した。市長は、既存の軽減措置の継続と、特定の事情に基づく減免の運用を説明した。国の財政支援が求められる背景も指摘された。
さらに、伊勢市が進める脱炭素社会に向けた取り組みも重要なテーマであった。今後のエネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの導入は、地域経済の活性化にも寄与する。市では、太陽光発電の導入を進めるとともに、省エネルギーの観点から新たな施設建設における取り組みも進めている。
避難所の整備や運営についても重要な議題であった。特に、大規模な災害時の避難所利用について、高齢者や障がい者、ペット同伴の市民が快適に過ごせる環境整備が求められた。また、市では災害関連死の予防に向け、心理的支援を充実させる必要性が強調された。
この議会では、市の出会い・結婚支援事業についても報告された。市長は、地域活動への継続的な支援の重要性を強調し、若者の結婚意欲向上に繋がるよう努める考えを示した。このように、伊勢市は多角的な施策を通じて、市民の生活の質の向上を目指している。
最後に、議案第57号 伊勢市副市長の選任に関する同意が全会一致で承認された。これにより、引き続き鈴木健一市長のもとでの市政運営が続けられていくことになる。