伊勢市議会は、令和3年12月16日に定例会を開催し、一般会計の補正予算について審議した。
今回の主な議題は、「令和3年度伊勢市一般会計補正予算(第10号)」である。市長の鈴木健一氏は、子育て世帯臨時特別給付金の支給に関連するべく、8億9,715万2,000円の追加補正を行う旨を説明した。
補正後の歳入歳出は、それぞれ568億3,564万8,000円に達する。この補正予算には、18歳以下の児童を養育する家庭に対して、一律10万円の現金支給が含まれている。支給は児童手当受給者が対象であり、12月22日にはその口座に振り込む計画だという。惨事の影響を受けた家庭に対する早急な支援を意図したものである。
市長は、給付の迅速さと市民への利便性を重視していると強調。そのために、既存の給付方法に変更を加え、「現金一括支給」を選択する決定がなされた。これにより、事務手続きの簡素化と、給付のスムーズな進行を目指す考えであるという。
質疑に関しては、議会からの異議はなく、委員会に審査を付託され、全会一致で原案が可決された。吉岡勝裕議員は、教育民生委員会の審査結果を報告し、全会一致の可決を確認した。また、品川幸久議員も、総務政策委員会における結果を伝え、議案の内容に対する支持を表明した。
会議の終盤では、議案の整備作業が議長に委任されることが承認された。市長の確認もあり、提供される仕組みの透明性向上も図られる予定だ。これにより、市民からの信頼を確保し、さらなる支援の強化が期待される。
この補正予算は、地域に密着した施策となっており、困難を抱える家庭への思いやりを忘れない姿勢が議会全体に浸透していることが伺える。議会の次回は12月20日に予定されており、引き続き市民のための議論が進められることだろう。