伊勢市議会が令和元年12月2日に行った定例会では、さまざまな議案が審議された。
中でも、令和元年度の一般会計補正予算が大きな話題につながった。市長の鈴木健一氏がこの補正予算について説明し、早急な財源の確保を求めた。通常の会計期間外での特殊な要因を考慮し、総額524億1,527万円になる見込みと述べた。
補正予算には、災害復旧事業や人事院勧告に基づく給与改定、また職員人件費の調整が含まれている。特に、台風第19号による被災への対応が重要視されていると強調した。例えば、農地や河川の復旧に要する経費として、335万6,000円を計上している。そのため、歳入には地方交付税や寄附金を見込んでいる。
議案では職員の給与に関する改正も提案され、一般職の給与改定が行われる方針が示された。この改定により、特に若手職員に対しては手当の引き上げが期待される。補足説明では、副市長の藤本亨氏が、各部門の具体的な経費について詳しく説明した。
議案の精読の後、議会はさらなる審議を進めることを決定した。一方で、伊勢市では環境保護の一環として「伊勢市を美しくする条例」の改正案が上程され、路上喫煙禁止区域の設置が提案された。これにより、観光地としての伊勢市の環境改善が図られることになる。
その他にも、尾崎咢堂記念館やいせ市民活動センターの指定管理者について、従来の運営団体を継続する方針も示された。また、教育委員会及び公正委員会の丁寧な選任についても審議され、透明性の確保が求められた。