伊勢市議会の令和6年6月定例会において、複数の重要な議案が審議され、特に一般会計補正予算についての議論が注目を集めている。今回の会議では、新年度の予算や地域の行政課題に対し、議員から活発な意見交換が行われた。
主な議案には、令和6年度の一般会計補正予算(第2号及び第3号)が含まれ、これらは順次審査付託が決定された。財源や用途の詳細については、次回の教育民生委員会及び総務政策委員会で審査される見通しだ。
また、消防通信指令事務協議会の設置に関する議案も提出され、3つの新たな車両取得議案、即ち、小型動力ポンプ付積載車、高規格救急自動車、及び事務用パソコンの取得に関する議案も討論された。行政の効率化を目指すこれらの提案は、今後の救急や災害対応に重要な役割を果たすと期待されている。
その後、議題に移り一般質問が行われた。特に中村功議員の質問では、ドローンの活用や有害鳥獣対策、また水道水中の有機フッ素化合物(PFAS)検出数値についての市の対応が取り上げられた。市長の鈴木健一氏は、ドローンの活用が災害時の対応だけでなく、農業や観光分野への展開が可能であると述べ、今後の検討を約束した。
さらに、水道水におけるPFASの検出についても言及し、時期ごとに検査を行い、国の基準に沿った対応を進める姿勢を示した。川口浩議員の質問に対して、市は既存の水質基準の下、さらに細密な検査体制を整えていると強調した。
このような複数の課題に対し市は、関係機関と連携を強化しながら継続的に取り組む考えを示している。特に、有害鳥獣対策では、地域の協力を得ながら、捕獲効率を高める新たな手法の導入が検討されている。