令和2年3月、伊勢市議会の定例会が開催され、各議員による一般質問が行われた。特に、再犯防止と犯罪被害者支援については、吉井詩子氏が取り上げた。
吉井氏は、再犯防止推進計画の意義とその策定に向けた市の取り組みを問うた。市長の鈴木健一氏は、再犯防止が重要であり、計画策定が急務であると強調した。また、福祉部門や医療機関との連携の重要性にも言及し、地域全体での支援体制構築を目指す考えを示した。
次に、ICT活用について、吉井氏は、福祉分野でのICTの役割を問うた。市長は、ICT導入による業務効率化や市民サービスの向上が期待されるとし、具体的な取り組みとして、LINEを活用した一時保育予約システムが導入されたことを紹介した。さらに、来年度には認知症高齢者の行方不明者の早期発見を目的としたアプリの導入を予定していることも伝えた。
学校教育に関する議論においては、楠木宏彦氏が校則と小学校における水泳指導について質問。教育長は、校則の見直しが進んでいるとし、保護者や生徒からの意見を反映する重要性を再確認。水泳指導に関しては、民間プールを利用した試行がされることが述べられた。
また、辻孝記氏は子宮頸がん予防や高齢ドライバーへの支援に関する取り組みを質問。市は、再犯防止と被害者支援の重要性を改めて確認し、今後も啓発活動を強化する方針を示した。
新型コロナウイルスの影響もあり、市では対応策が求められている。業務変更や感染拡大防止策が実施され、市民への情報提供が強化されている。特に、マイナンバーカードの利用促進や業務の電子化に関する取り組みも進行中であり、今後の課題に対して柔軟に対応する方向性が話し合われた。