伊勢市議会の令和5年6月定例会が開催された。今回の会議では、数多くの報告や議案が審議され、特に注目されたのは、伊勢市水道及び下水道事業会計予算の繰越しについてである。後者の予算繰越しに関して、鈴木健一市長は『年度内に支出が終わらなかったことが主な理由であり、計画的な実施を希望している』と述べ、早期の完了を目指す意向を示した。
会期が本日から7月5日までの17日間に決定され、繰越明許費の累積が取り上げられ、伊勢市水道事業と下水道事業における事業の進捗が報告された。特に、藤本亨副市長は『下水道事業においては64件の工事契約が存在し、そのうち16件が完成している』と説明し、残りの案件についても進捗を確認することを強調した。
また、今回の会議では、令和5年度一般会計補正予算に関する専決事項が承認され、鈴木市長は低所得の子育て世帯を支援するための特別給付金の支給について触れた。約1億2,500万円の予算の増額が見込まれ、特に物価高騰に直面している世帯に対する措置が求められている。
さらに、伊勢市市税条例及び都市計画税条例の一部改正も合わせて審議され、特定小型原動機付自転車などの税制改革が説明された。これは新たな税率設定により、地域のニーズに応じた調整を図るものである。
消防長からは、老朽化した消防ポンプ自動車や高規格救急自動車の取得も報告され、地域の防災体制が一層強化される見通しである。これに対し、議会の全議員は賛成の意を表し、決定を了承した。