伊勢市議会の令和4年9月定例会が開催され、様々な議案が上程された。議会では、令和3年度の決算認定が重要な議題として取り上げられた。
市長の鈴木健一氏は、令和3年度決算について説明し、歳入総額は593億9,951万円、歳出総額は586億5,852万円であると述べた。この結果、歳入歳出差引残額は7億4,098万円となり、実質収支額は5億1,617万円と報告された。市税の収入は、前年度を1.1ポイント上回る97.8%の収納率を達成したことが強調された。
次に、議案第79号の令和3年度病院事業会計決算認定についても説明が行われ、病院事業の収益は87億5,838万円に上り、支出は83億5,480万円で、結果として4億357万円が黒字だった。新型コロナウイルス感染症対応に向けた取り組みが評価され、入院患者数の増加が示された。
さらに、議案第80号から82号にかけては、それぞれ病院事業、水道事業、下水道事業の決算認定および利益の処分に関する案が提案された。特に水道事業では、給水人口や水道事業収支についても言及され、持続可能な水道経営の重要性が指摘された。
議案第83号及び第84号については、令和4年度の一般会計及び介護保険特別会計の補正予算が上程され、新型コロナウイルス感染症対策を含む緊急施策に対応するための追加補正が必要であると述べられた。
議案第85号から92号までは、各種条例の改正が提案され、特に人権擁護委員の推薦に関する議案についても議論が交わされた。市長は新しい人権擁護委員として推薦された候補者の資質を強調した。
最後に、上村議員から提出された請願第3号は、子どもたちの教育の充実と貧困対策についてのもので、教育条件を整えるための要望が表明された。請願は教育民生委員会に付託され、審査を受けることが決定された。