伊勢市の定例会での議論において、様々なテーマが取り上げられた。特に鳥獣被害や男女共同参画、交通施策などが市民にとって重要な課題として浮き彫りにされた。
議会では、鳥獣被害に関して福井輝夫氏が農作物への被害状況を問うた。市長の鈴木健一氏は、アライグマやハクビシンによる具体的な被害面積や被害額は把握していないと述べつつ、地域でのヒアリングに基づいた調査を行う考えを示した。
男女共同参画については、吉井詩子氏が意識改革の重要性を訴え、これに市長も賛同した。特に、性役割分担意識の払拭を進める方策を求めつつ、伊勢市における様々な啓発活動を今後も推進する考えを示した。
また、交通施策についても市民から多くの意見が出た。明るい未来のために、宮崎誠氏が子育て世帯を支援するための施策として、親子3人乗り自転車の補助金を提案した。市はこの施策が地域振興に繋がる可能性を評価しつつ、更なる支援の必要性を認識している。
また、会議ではデジタルトランスフォーメーション(DX)やシティプロモーションについても議論された。自治体DXについて、デジタルを活用した市民サービスの深化が求められる中、具体的な成功事例としては、オンライン申請やAIチャットボットの導入が挙げられている。
シティプロモーションにおいては、伊勢市の魅力を発信し、市の美徳を市民に再認識させる必要があるという意見が多数あった。市民と観光客が協力し、地域愛を深めるイベントを通じて、シビックプライドを醸成することが今後の課題とされている。
さらに、子育て支援も重要なテーマとして議論された。特に親子3人乗り自転車の購入補助や、ヘルメットの必要性についても言及があった。
伊勢市は、デジタル化を促進しつつ、シティプロモーションと子育て支援の重要性を認識し、今後の施策に活かす考えを強く持っている。今後、課題解決に向けた具体的な取り組みが期待される。