令和3年3月伊勢市議会定例会が1日、開催されました。議題では、予算案や条例案が検討され、高齢者外出支援に関するモデル事業も注目されています。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、柔軟な避難所運営が求められる中、女性の視点が重要視されています。
市長の鈴木健一氏は、コロナ危機における災害対応について、特に医療従事者への感謝を述べました。また、新型コロナウイルスの影響により、介護サービスの利用が控えられ、事業所経営が厳しい状況にあることを説明しました。
新型コロナウイルスワクチン接種については、まず高齢者への接種が優先され、伊勢市では公的施設を使った接種会場が設けられる予定です。市側は、ワクチン接種に向けた準備を着々と進めており、在宅の高齢者にも接種機会が提供されるよう配慮されています。特に介護サービスを利用している高齢者については、その配慮が重要視されています。
次に、避難所運営における女性の視点について、市は自主避難所の運営を担う職員の中で女性比率を50%にする努力をし、様々なニーズに応じた備蓄も整備されているとのこと。しかし、災害時には特に妊産婦や高齢者、障害者について、どのような支援が必要か、さらなる検討と配慮が求められます。
また、特別養護老人ホームの待機者数についても問題が取り上げられ、約100名が待機中であることが記されました。
それに加え、介護保険料については、市民が負担できるような施策が求められています。特に、コロナ禍で収入が減少した高齢者への保険料減免措置があり、一定数の利用者がこれを活用していることが発表されました。これからの課題に対して、伊勢市は持続可能な介護サービスの確保と、より良い支援策を講じていく意向を示しました。
総じて、本定例会では高齢者支援策やコロナ対策が議題となり、地域のニーズに的確に応える姿勢が市当局から見受けられました。今後も市民の安心・安全を第一に、さらなる取り組みが期待されます。