伊勢市の令和2年8月臨時議会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
市長の鈴木健一氏は「議案第78号 令和2年度伊勢市一般会計補正予算(第6号)」についての詳細を発表した。新型コロナウイルス感染症に対する影響を受け、この補正予算は市民生活と事業継続支援のために組まれたもので、影響の長期化に対応することを重視している。
補正予算額は9億468万2000円に達し、主に感染防止策や経済支援、生活支援策に充てられる。具体的には、自宅待機者への生活支援、自立相談など、地域のニーズに即した配慮が強調された。また、観光業への支援として観光地の感染防止対策や、クリエイターを呼ぶワーケーション施策の実施も計画されている。観光消費額の低下を受け、観光地の活性化が求められている。
鈴木市長は、「市民との寄り添い」をモットーに、これまでの支援策を振り返るとともに、状況を見極めた迅速な対応に努めてきたと述べた。また、実施された施策については、さらなる評価と改善が必要であると認識している。
質疑では、議員からの新型コロナウイルス対策について特に経済支援策や観光施策に対する意見が上がった。鈴木豊司議員は新型コロナウイルス感染の影響を受けた事業者への支援が必要との意見を述べ、様々な支援施策の周知の必要性も指摘した。さらに、宿泊業者の経済支援についても、今後の見通しが立てられていると期待が寄せられた。対応策には、小規模事業者応援給付金が含まれており、今後も継続的な実施が求められる。
このように、伊勢市議会臨時会での補正予算案が承認され、市民生活と地域経済の維持にむけ、引き続き取り組まれることとなった。議案は全会一致で可決され、鈴木市長は市民に対しての感謝の意を表明し、感染症対策に協力を求めている。市は引き続き国、県と連携し、市民の健康と生活の安定を確保すべく努めることを誓った。