伊勢市における令和元年の定例会では、重要な議題として平成30年度の決算認定、補正予算、条例の改正及び請願が扱われた。
特に、平成30年度決算認定に関する議案では、決算特別委員会の審査結果が報告された。品川幸久委員長(17番)は、介護保険特別会計決算において問題があると指摘し、複数の観点からの議論があったと述べた。賛成多数によって議案は認定され、他の議案も全会一致で可決された。議案には、市道の路線の認定や病院事業の設置に関する条例の一部改正が含まれ、特に市立伊勢総合病院には11月から新たに呼吸器外科が新設されることが強調された。
次に、令和元年度伊勢市一般会計補正予算が審議された。上村和生議員(5番)は、産業建設委員会からの報告を行い、報告は全会一致で可決されたことが報告された。
さらに重要な議題として、教育民生委員会からの請願内容が紹介された。具体的には、義務教育費の国庫負担制度の充実や教職員定数の改善、子どもの貧困対策などが指摘され、いずれの請願も賛成多数で採択された。特に浜口和久議員(22番)からは、子どもの貧困率が13.9%となっており、施策の見直しが求められた。
最後に、鈴木健一市長は、全議案の可決を受けて感謝の意を述べ、今後の行政運営への指摘を真摯に受け止めることを約束した。特に近づく台風19号に際し、住民の安全確保を重視する姿勢が強調された。定例会は円滑に進行し、議会は無事に閉会した。