いの町議会は令和5年第2回定例会を6月15日に開催し、町の重要な課題に対する議論が交わされた。
今回、重要なテーマとして取り上げられたのは天神保育園の環境整備事業である。森 幹夫議員は、防音壁設置工事について質問を行った。近隣住民から騒音対策の要望があり、教育長の黒瀬 渡氏は、音圧測定の結果を基に防音壁設置を決定したと説明した。この工事により、騒音レベルの低減が期待されており、町として住民の生活環境の改善を目指していることが強調された。
また、木材運搬用の架線への補助についても議論が行われた。森林の多くは収益化されていない実情があり、議員たちは町として木材政策の重要性を再認識し、施策の強化が必要であると訴えた。特に、地域の木材生産の持続可能性を確保するため、新たな支援策の導入や、他自治体の成功事例に学ぶことが求められている。
さらに、議会では救急車の出動態勢についても話題に上った。内田副町長は、救急要請に対する迅速な出動を保証するために、現在の人員配置や車両の運用状況を見直す考えを示した。住民の安全を守るため、さらなる体制の強化が課題とされている。
この他にも、不適切保育の問題への対処や、医療費の無償化の拡大、ひきこもり支援策などについて質疑応答が重ねられた。特に保育士の待遇改善や支援制度の充実は、保護者や地域住民からの要望が高まっているため、これに対する具体的な施策が求められることとなった。