令和5年6月21日、薩摩川内市議会は定例会を開催し、様々な議題が話し合われた。新型コロナウイルス感染症の感染状況については、鹿児島県全体での感染者数が増加傾向にある一方で、薩摩川内市では横ばいであることが報告された。
市内では、発症後5日間の外出自粛が求められており、市民への周知が進められている。医療機関に関しては、感染症法の改正に伴い、外来の対応が拡大しており、多くの医療機関が受診可能となっている。また、ワクチン接種状況においても、1万人以上の市民が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたとされる。
一方、介護保険制度については、特別養護老人ホームの待機者数が595名に上ることが報告された。新たに住宅改修の受領委任払い仕組みに関する調査も進めていく意向が示された。マイナンバーカードの普及に向けた取り組みも続いており、高齢者を中心にカード取得班の支援が行われることが伝えられた。
消防行政においては、消防団の役割や組織の必要性が強調され、充足率40%を超える団員確保が課題であるとの認識があった。通信手段としてLINE機能の導入を検討する意向も示され、情報伝達の迅速化を図りたいという考えが述べられた。さらに、川内港のインフラ整備が進められており、国県事業に対する要望活動も継続されることが明言された。
最後に、新たな南九州の企業誘致を目指す動きが強まっており、今後とも薩摩川内市として人材確保につながる施策を進めていく方針が示された。