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薩摩川内市議会、メンタル不調と鳥獣被害対策を議論

薩摩川内市議会で職員のメンタル不調や鳥獣被害の実態が議論され、対策が求められる。
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令和6年第2回薩摩川内市議会定例会では、市職員のメンタル不調や鳥獣被害、甑島の医療及び水道問題などが議題に上がった。特に、市職員のメンタル不調の実態とその対策に関する質疑が目立った。

塩田耕大郎議員は、職員のメンタルヘルス不調者の増加傾向について質問を行った。これに対し、行政管理部長の鬼塚雅之氏は、令和5年度に30日以上のメンタル不調により病気休暇を取得した職員が38名であったことを報告した。また、同部長は、最近のメンタル不調の要因としてコロナ禍によるコミュニケーション不足を挙げ、「職員間のコミュニケーションを円滑に取れるよう努力する必要がある」と強調した。

続いて、下園政喜議員は、鳥獣被害対策について質問。島内での鹿とイノシシの被害が増加しており、捕獲頭数の管理が喫緊の課題であると指摘した。農林水産部長の城之下誠氏は、令和5年度にイノシシが3,050頭、鹿が4,743頭捕獲されたことを報告した。捕獲報奨金は約1億円に達し、さらなる対策が必要であることを認めた。

また、甑島の医療機関に関しては、小柳津賢一保健福祉部長が、医療過誤やコミュニケーション不足によりパワハラが発生しているとの指摘に対し、必要な指導を行っていると述べた。加えて、甑島の水道施設の老朽化問題についても、今井功司水道局長が管の耐震化や災害時の安定供給に向けた対策を説明した。

道路・河川愛護作業については、樋口武士建設部長が、現在参加者が減少している状況を報告し、自治会への支援を求める声も聞かれた。さらに、高齢者の免許返納に関し、上戸理志市民安全部長が都市部と地方部の差を挙げて、返納後の交通手段確保が課題であると発言した。

これらの問題は市民生活に密接に関わるものであり、今後のさらなる対応が期待される。市議会は、これらの課題に対して具体的な施策を講じることで、市民の生活向上に寄与できるよう努める必要があるとの結論となった。

議会開催日
議会名令和6年6月第2回薩摩川内市議会定例会
議事録
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