薩摩川内市議会は6月24日、定例会(第2回)を開催しました。
会議では、防災行政無線システム更新事業や市税条例の改正など11件の議案が一括上程され、予算に関する議論が展開されました。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた各種医療ワクチンの接種について、保健福祉部の小柳津賢一部長が詳細を報告しました。
現在、新型コロナウイルスワクチンについては、高齢者を対象とした接種事業が進行中です。
対象者数は約3万人と見込まれ、接種率が注視されています。接種の実施にあたっては、医療機関との連携が求められています。
また、HPVワクチンや帯状疱疹ワクチン、RSウイルスワクチンの補助についても質問があり、部長は接種の意義と今後の動向について説明しました。
特にHPVワクチンについては、接種率向上に向けた施策が期待されていますが、実施率の向上にはまだ課題が残るとのことです。
市はこのようなワクチン接種が、子供たちや地域に住む人々の健康を守る重要な施策である点を強調しました。
会議では、地域スポーツ活動の推進や、子育て支援の重要性も改めて確認されました。
特に小学校の綱引き大会や地域イベントを通じて、地域の子どもたちが交流・成長する機会の提供が話題に上りました。
教育部長は、部活動の地域移行事業を進める中で多くの課題があるが、地域の指導者やボランティアとの連携が欠かせないとの認識を示しました。
また、甑島の医療環境について、上甑診療所の再編計画を受けて、新たな医療体制の構築や医療従事者の確保に向けた取り組みが進行中であることも報告されました。
このように今後の医療、教育、子育て支援の課題解決に向け、市は市民の声を聞きながら、各施策の充実を目指す所存であると述べられました。