令和2年10月2日、薩摩川内市の定例会が開催され、17件の議案が審議された。
首には、決算認定に関する議案が並んだ。
生活福祉委員会の中島由美子委員長は、議案第124号から137号の決算について報告した。
特に、国民健康保険事業の議案第133号に対し、井上勝博議員が反対意見を述べた。
その中で、国保税の納付率が92%と低く、国民皆保険制度が危機的状況にあることを指摘し、税引き下げの必要性を主張した。
また、介護保険の議案第135号に対しても井上議員は、高齢者が高い保険料で生活が脅かされている現状を訴えた。
さらに、議案第136号の後期高齢者医療事業についても同様に、制度の持続性確保に疑問を呈し、負担増の問題を強調している。
この他、産業建設委員会が報告した議案第130号から132号までの決算についても承認された。
特に、薩摩川内市の一般会計歳入歳出決算である議案第123号は、各委員会から認定される方向であり、要望も出されている。
市長の岩切秀雄氏は、今後の市政に向けた提言を行い、特に国体開催への期待を表明した。
議会の運営についても、デジタル化の進展とともに、新たな取り組みが求められていることを強調した。
閉会に際し、市長は長年の市政に感謝の意を表し、最後の議会に臨んだ意義を語った。
また、議長の新原春二氏も議員の尽力に感謝し、今後のさらなる発展を願った。決算認定を始めとした重要な議題が次々と可決され、今後の市政運営に向けた足がかりが整った形となる。