薩摩川内市議会では、令和3年9月6日に第4回定例会が開催され、様々な議案が審議された。この会議では、特に新型コロナウイルス感染症への対策や、介護保険、避難所の状況といった市民生活に直結する重要なテーマに関する質疑応答が行われた。
市民からの声が反映された議案では、介護保険に関する質疑が目を引いた。井上勝博議員は、「介護保険料が高くなっている現状に対する対策についての質問を行い、特に国に対する負担金の引き上げを求める意見を述べた。これに対し、市民福祉部長の小柳津賢一氏は、国が介護保険の財源を低下させている現状を説明しながら、実行可能な対策を検討していく姿勢を示した。
また、井上議員は新型コロナウイルスの感染者に対するケアについても言及し、療養解除の基準や感染者への精神的サポートの重要性について質問した。医療福祉対策監の古里洋一郎氏は、厚生労働省の基準に基づいて解除の手続きを行っていると説明し、市としても正確な情報の発信に努める考えを示した。
さらに、市内の避難所の数や、その条件についても関心が寄せられた。特に、指定避難所の中にトイレがない施設が数箇所存在しており、これに対する改善策についての質問があり、危機管理監の佐多孝一氏は、順次洋式化を進める考えを強調した。
このほか、議会では市民サービスの向上に関する具体的な提案が挙がり、市税のキャッシュレス決済導入に関する検討も進められていることが述べられた。蔡市長は、外部人材の活用やICTを駆使した業務の効率化に関しても、積極的に取り組む方針を示しており、市民生活の向上に向けた期待が高まる。
定例会では、様々な議案と質疑が行われ、そのすべてが市民の生活に影響を与える重要な内容であり、参加者の熱心な議論が印象に残った。今後も次回の会議に向けて市民の意見をしっかり反映させていくことが求められている。