令和3年第3回薩摩川内市議会定例会が開催され、重要な議案が次々に可決されている。
中島由美子総務文教委員長は、議案第55号と第56号について報告した。この中で、薩摩川内市税条例の一部改正と支所設置条例の改正が原案通り可決されることが決定した。これに加えて、請願第3号の「地方財政の充実・強化に関する意見書」の提出が採択されたことも大きな意義があると強調した。
井上勝博議員は、手数料条例の一部改正に反対の立場を示した。デジタル関連法の新設に伴い、個人情報保護が脅かされる危険があると述べた。特に、「自分の情報がどこでどのように使われるのかが不透明になる」と懸念を示した。
議案第72号による一般会計補正予算は、洪水災害の復旧を受け、歳入・歳出をそれぞれ9,966万円増額する形となり、議会を通じて迅速な対応を促す形で進められることが承認された。鬼塚雅之財政課長は、今回の補正予算が災害復旧に強く関連すると説明した。今後、必要な支援を確保し、市民の生活が失われないよう努める考えを示した。
市長の田中良二氏は、議会の審議に関する感謝の意を表した。特に、新型コロナウイルスワクチン接種について、65歳以上の方々を対象とした取り組みが進行中であることから、早期に接種が完了する見通しを強調した。また、東京オリンピックに向けた事前キャンプの受け入れに関しても触れ、関係者の協力の重要性を説いた。
この定例会を通じて、薩摩川内市は地域の財政状況や市民ニーズに耳を傾け、効果的・効率的な施策の実施を目指している。市議会は市民の声を代表する場として、引き続き政策の充実に努めていると考えられる。
以上の通り、議会での重要な議案が可決され、薩摩川内市の政策に影響を与える節目となった。